だいぶ遅れましたが、1月29日の勉強会の記録です。ヨハネ3章30節の英語訳が何だかピンと来なかったので、Chat GPTでこなれた日本語に翻訳し文法的な解説もと試してみましたが、ちょっと怪しかったのでブログにアップするのは止めました。^^;
https://www.blueletterbible.org/tools/interlinear/mgnt/jhn/3/30-32/
動詞が緑色で、青色下線の部分は対格(Accusative)ですが、δεῖ(デイ)=it is necessaryで、英語の It is necessary for (人) to (動詞)にあたり、対格ἐκεῖνον(エケイノン)とἐμὲ(エメ)は意味上の主語になっています。本来ならばδε(デ)の後に来るべきδεῖは省略されています。
彼は必ず栄え、わたしは衰える。
日本語訳はいつも口語訳ですが、この節は新共同訳『あの方は栄え、私は衰えねばならない。』が一番ギリシャ語の訳に合うような感じがします。ギリシャ語の文章が凄く長いので、混乱しがちなのですが、あの方=イエス様、私=洗礼者ヨハネのことです。
この節もちょっとややこしいので、まず日本語(口語訳)を下に書きます。
上から来る者は、すべてのものの上にある。地から出る者は、地に属する者であって、地のことを語る。天から来る者は、すべてのものの上にある。
オレンジ色の枠で囲ってあるのが主語です。日本語で下線を引いた箇所にそれぞれ対応しています。それから、中段2段に渡って「ἐκ τῆς γῆς(エク テス ゲス)=out of the earth 」が3回も出て来ますが、3番目だけ目的語で「地のことを」にあたります。
⇔ は、英語ではSVCの語順の所、ギリシャ語ではSCVの語順で逆になっているので、逆転の意味で矢印で示しました。
32節ですが、オレンジ枠の部分が主語です。ギリシャ語は動詞の形で主語が何か分かりますが「He」にあたる語は省略されています。青色の下線は目的語の部分です。英語の文型だとSVOだと思いますが、ギリシャ語ではO [S] V and OSVの語順になっています。
彼はその見たところ、聞いたところをあかししているが、だれもそのあかしを受けいれない。
p.s.
明治学院大学の読書会のHPが更新されていました。古典ギリシャ語ばかりではなく、様々な講座があるようです。ご興味のある方はご覧ください。↓
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