『聴くドラマ聖書』ですが、今現在はサムエル記第二の終わり頃 を聴いている所です。第一・第二に「あれ?」と思ったのですが、それもその筈、口語訳では上・下だったからです。同様に、列王記と歴代誌も新改訳では第一・第二、口語訳では上・下です。
サムエル記の前、ルツ記の前の士師記に話は戻るのですが、士師記はヨシュアが亡くなった後のイスラエル人の歴史が書かれています。英語では「士師記」は「Judges」です。士師はイスラエルにとって、Judges裁判官、同時に指導者、救済者でもあります。
12人の士師が登場します。恥ずかしい話ですが、私の記憶にあったのはデボラ、ギデオン、サムソン位でした。。^^;言い訳がましいですが、他の7人は僅か1節~数節しか登場せず、多くてもオテニエルの約10節、エフデの約20節程度の登場回数だったのです。
創世記から集中して聴き・読み進めているうちに、点が線となって繋がり、新しい発見もあり嬉しく思います。先々代の亡くなられた牧師先生が仰っていた「聖書は魚と同じように頭からしっぽまで食べなければいけない」という言葉を思い出しました。^^;
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士師記の13章~16章に登場するサムソンの話は、まるで動画を見たかのように、ビジュアライズされて記憶に残っています。『サムソンとデリラ』はオペラになっていて、デリラ(フランス語ではダリラ)はメゾソプラノが歌うアリアが有名です。
デリラはペリシテ人が敵対するサムソンの大力の秘密を探りに、彼を何度も誘惑するしたたかな女です。迫られて苦しんだ彼は、自分の頭にかみそりを当てたことがない『生まれた時から神にささげられたナジルびと』だと打ち明けてしまいます。
髪の毛を剃られて力を失った彼は、ペリシテ人に捕えられて両眼をえぐられ、獄屋に入れられますが、髪が再び伸び始めて力を得ます。最後は、ペリシテ人のいる家の柱を両手で揺り動かし、三千人ものペリシテ人と共に倒れた家の下敷きになって死にました。
下の動画はデリラが歌う『Mon coeur s'ouvre àta voi(私の心はあなたの声に花開く)』というアリアです。私の地元の歌の先生はメゾソプラノなので、この曲を良く歌われます。私は、メロディラインだけを聴くと、ついその美しさにうっとりしてしまいます。
見ずらいですが、下の日本語に訳された歌詞は、手元にあった『フランスオペラアリア名曲集(ドレミ楽譜出版社)』の本を写真に撮ったものです。
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