前期試験が終了した日は皆で打ち上げをし、その夜は2年振りに再会したソンジェのファンミで嬉しい一日を過ごしました。でも、週が明けて一部の科目の結果が悪かったことに思いのほか落ち込みました。頑張った結果だったので仕方がないと思いつつも、同じボトムのクラスにいた人達数人が上のクラスに上がって行ったことに少し焦りを感じました。本来私は人と比較することがないので、そういう気持ちになったのは久しぶりでした。
先の日記でも自分に言い聞かせていましたが、不安になっている場合ではなく頑張って勉強するしかない話です。。信仰がまだぐらぐらしていた若い頃は、何年にも渡って落ち込んでいるような日々を送っていたり、今では全く考えられないような自分でした。大きな試練を何度も越えるたびに、神様に対する信頼と確信が増し揺らぐこともなくなりました。右にも左にもはみ出ることなく、真っ直ぐに主だけを見て海の上を歩く信仰生活を送っていました。
・・・の筈なのに、落ち込むという重症ではなかったのですが、明らかに心が晴れない、うっすらと雲がかかっているような感じでした。ベッドに入る度に、神様に祝福され守られ導かれていることを感謝すればする程、自分の情けなさにやりきれない思いでいっぱいになりました。気が付けば10日間くらいそんな日々を送っていました。アルバイトを探すのも、学業と両立させる為には色々と難しく、スッキリしない毎日でした。
これまでの経験から、仕事や何かで迷ったり先が見えなくなった時、立ち上がるきっかけになったのは趣味でした。これは何十年も変わっていません。もちろん祈ってはいましたが、どうしたら良いかわからない状態なので、とりあえず好きなことに集中して打ち込むことでした。私の場合、知的好奇心が満たされると、だんだん気持ちも上向きになるような気がします。新しいことを覚えることが嬉しいからかも知れません。今回も語学に打ち込んでいました。
英語以外の外国語を勉強していると、英語をより身近に感じるものです。まぁ、今でも、レベルはともかくドイツ語＞英語なのは否めません。これは英語圏よりもドイツ語圏の人達が好きだし合うような気がすることが大きいかも知れません。先日、久しぶりに職務経歴書をアップデートしていて、自分は本当に一生懸命頑張って頑張って長距離走をずっと走って来たことを改めて実感しました。そうして、もう同じレースコースには戻れない、戻りたくないと強く思いました。
そして、ぼんやりとマンションの床を見ながら、『私は全然ダメな人ではない。不器用だけれど頑張って来た。英語の勉強を続けて来たから、やりたい仕事を掴んでキャリアアップ出来た。その結果がこのマンションじゃない。英語に感謝しなければいけないな。』と思いました。英語に感謝って変かも知れませんが、それがなかったら私は普通の大人しい女の子のままで自立は出来なかったと思います。ローンも、繰り上げ返済で予定より10年以上期間を短縮出来たことも感謝です。
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少しずつ気持ちを持ち直して来た昨日の朝、歌の先生のレッスン中のことでした。音楽も（語学もですが）趣味でやっているうちは楽しいです。大学でも基本のイタリア歌曲を始めた人達と比べると、それを飛び越えて難しいアリアからスタートしている私は珍しいケースかも知れません。でも、音楽の基本である理論が苦手なのが情けなさすぎるのです。専門で勉強すると言うことは苦しみが伴います。。
そんな話をしたら、先生が御自身の体験を話して下さいました。レッスン室には日伊コンコルソで3位を取った時の賞状などが飾られているのですが、最初から3位だったわけではなく何度もチャレンジし、悔しい思いもして得たのだと。又、レッスンの度に泣いて帰ったことがあるそうです。それは中学高校の時の話なのか聞いた所、大学に入ってからも卒業してからもそうだと、コンクールに挑戦した時も、今でもそうだと、、。衝撃的でした。
普段穏やかでぽわ〜んとしている、お嬢様奥様のような先生からは想像もつかなかったのですが、それを聞いただけで自分はまだまだ生ぬるいなと感じました。『やっぱり何か違うわね。良くなっているわ。大学で勉強するってそういうことなのよね。』と、先生に言われてもピンと来ませんでした。何がどう変わったか自分では全くわかりません。変わったことは、音楽で初めて落ち込んで試行錯誤しながら勉強していることくらいです。
でも、先生は、そういう試行錯誤も悩みも含めて歌に（良い方に）変化が現れるのだと仰いました。それを聞いて、どんなことも無駄にはなっていないと思いました。私は普段は主にあって超ポジティブな人間だと思っています。でも、音楽も英語も自信を失って沈んでしまい、自分の弱さと向き合っていました。神様は、間違いなく、全てのことを働かせて益として下さいます。主は、力なく座り込んでいた私の手を優しく取り、上に引き上げて立たせて下さいました。
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