HP「Seeking His face...(主の御顔を慕い求めて)」へ/


Rejoice always,pray without ceasing,
in everything give thanks;
for this is the will of God in Christ Jesus for you.


40数年前の楽譜

veilchen232007-10-21


先々週、聖歌隊のK先生に、来年の歌の発表会に『Pace, pace, mio Dio』と『Ebben? Ne andro` lontana』を歌うことを話したら、「あら、どちらもドラマチックな歌ね。Paceの方は、一番後のところはどうやって歌うの?」と聞かれたので、私のアリアの本をお見せし、「こうやって歌います。」と説明しました。

先生はメゾソプラノですが、ウィーンに留学中は途中までソプラノだったので、先週わざわざ自宅から当時勉強されていたアリアの楽譜(写真の本)を私の為に持って来て下さいました。計算すると・・40数年前の楽譜!!ずっと大事に持っていらっしゃるだけでも凄いなと思いましたが、色々と書き込まれていて、先生が熱心に勉強されていた跡があり、とても感動しました。

この本のタイトルは『Goldene Toene』と言うもので、有名なイタリアオペラのソプラノアリア集の楽譜なのですが、とてもユニークなのは、イタリア語のオリジナルの歌詞の上に、ドイツ語の歌詞が載っていて、先生は両方でお勉強されたようです。こういうタイプの楽譜は珍しいと思いました。ネットで調べましたが、見つかりませんでした。先生によると、イタリアの出版社で、ドイツ語圏の人の為に作られた楽譜とのことでした。

『Pace, pace』が、ドイツ語では『Frieden, Frieden』になっていて、違和感というか面白いなぁと思いました。K先生が、だいぶ前から私に「『カルメン』のミカエラのアリアが良いんじゃない?」とおっしゃっていましたが、この本にそれが載っていました。当然『カルメン』なのでフランス語です。

カルメン』は1、2年前にオペラを見ましたが、ミカエラのアリアがどんなだったか覚えていませんでした。K先生が何を持ってミカエラのアリアとおっしゃっているのか知りたくて、今朝私の歌の先生にこの楽譜をお見せし、ピアノで弾いていただきました。これまで私が歌って来たアリアは、動きがあってドラマチックで情熱的なものばかりでしたが、それとは対照的に、ミカエラのアリアは流れるように美しい旋律のアリアでした。

歌のI先生によると、流れるようなメロディにフランス語がのるともっと素敵になるらしいです。でも、でも、私にはフランス語まで手を広げられません。(^_^;;私はどうしても語学から入ってしまうので、この歌を歌う為だけに、昔かじったフランス語の勉強を始めるのが目に見えています。(笑)今は、そんな余力はありませんし、声楽ではフランス語はもっとも歌いにくいと思っています。

慣れているドイツ語の歌詞で歌えば良いかなと思いましたが、I先生は、「ドイツ語だと感じが違ってしまう。やっぱりフランス語でなければ・・・。」とのことでした。まぁ、いつかは挑戦してみたいとは思います。とりあえず、コピーして残しておこう。二人の歌の先生に恵まれて本当に感謝です。