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Rejoice always,pray without ceasing,
in everything give thanks;
for this is the will of God in Christ Jesus for you.


オペラ『椿姫』

veilchen232007-10-07


昨日夕方は、ベルディのオペラ『椿姫』を地元のコンサートホールで観ることが出来、未だ感動冷めやらぬ感じです。声楽でオペラのアリアを歌うようになりましたが、歌だけは知っていてもストーリーの詳細までは把握していないのが殆どです。これまで観たオペラも限られていて、『魔笛』『こうもり』『イル・トロバトーレ』『カルメン』『トスカ』、ビデオでは、『フィガロの結婚』、プラハで観たマリオネットの『ドン・ジョバンニ』などです。

今回のオペラは、"ウィーンの森バーデン市立劇場"による公演でした。何か聞き覚えがあると思って調べた所、2003年9月に同じコンサートホールで観た『こうもり』もバーデン市立劇場だったことがわかりました。『オペラ・オペレッタクラシックウィーンシリーズ提供 ウィーンの森バーデン市立劇場』となっていて、どうやら毎年日本で公演を行っているようです。来年の公演演目は『リゴレット』のようです。又、一年後も楽しみです。(^_^)

前回の『こうもり』の時もそうでしたが、今回もチケット購入の際にオペラの解説書が付いてきました。著者は杉本長史さんによるもので、これはオペラ初心者にも分かりやすい内容です。オペラの幕ごとに、イラストとメインのアリアの楽譜付きでストーリーの解説がなされています。面白いのは、ストーリーがダイジェストの漫画で16ページ程度で紹介されているところです。

私が聴いて知っていた『椿姫』の中のアリアはほんの数曲程度で、その殆どが第一幕で終わってしまいました。第三幕四景まで持つかしら・・・と心配しましたが、最後まで目と耳が釘付けになってしまいました。私が憧れているいつか歌いたいアリア『あぁ、そは彼の人か〜花から花へ』を聴いた時は、鳥肌が立ちました。何という繊細で儚げな美しいソプラノ。(私の声はリリコソプラノなので、こういう声に憧れます。)しかも、ソファーのようなところに仰向けに寝ころがって歌っていました。プロはどういう格好でも歌えます。素人には出来ません。(^_^;;

オペラのストーリーは、たいてい悲しい結末で、『椿姫』も例外ではありません。最後は、愛する人が戻って来て誤解も解けこれからという時に、肺を侵されて末期症状になっていたヴィオレッタ(椿姫)は、愛する人の腕の中で死んでしまいます。今まで観たオペラの中で、これ程感動し涙がこぼれそうになったオペラはありません。どこまでも、華やかで、切なく、物悲しく、美しいオペラでした。世界的にもっとも人気のあるオペラだと聞いたことがありますが、それもうなづけます。