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Rejoice always,pray without ceasing,
in everything give thanks;
for this is the will of God in Christ Jesus for you.


仕事と性格(2)

秘書時代は、付いたボスによって任される仕事も違う為、やり甲斐はボス次第で左右されました。又、ボスと性格が合っても合わなくても、秘書として誠実に仕えてきました。聖書にあるように、神様のたてられた権威に、謙虚に従うことを学んだような気がします。

自分のミスがボスの足を引っ張りかねないので、完璧に仕事をやって当たり前で、常に緊張の糸がピーンと張ったままのような毎日でした。性格的に手抜きが出来ず、完璧主義は秘書になってますますひどくなったかも知れません。又、社内外の誰に対しても高いコミュニケーション能力とヒューマンスキルが求められました。

大人しい私が段々変わっていったのは、温室のように居心地の良かった最初の日系から外資系の会社に変わって、もまれたからのような気がします。当時の日系は年功序列で男性が優位でしたので、普通に考えてもフェアではないと思いました。能力次第で女性にもチャンスが与えられている外資系は、厳しいですが納得のいくところでした。

職場環境は、外国人がいる職場だと、自分の考えを持たず自己主張出来ないと馬鹿だと思われがちです。今でも交流のあるデンマーク人元ボスは、最初私が控え目過ぎた為、私自身がどんな人なのか見えなかったようでした。それを察した私は、始めは大変でしたが、イエス・ノーをはっきり言えるようにしました。自分の考えを伝えることで、初めてコミュニケーションが取れたのです。

このボスと働いた三年間は、大変でしたが、笑いの絶えない幸せな日々でした。その前の会社では、日本人ボスの元で精神的に辛い思いをし、がんじがらめに縛られるような不自由な毎日だったのですが、このデンマークの会社のボスと同僚に囲まれ、「ありのままの私」でいられることが出来、本当に心が癒されました。神様は全てを御存知で、私にとっての最善を導いて下さったのです。

(続く・・・)