HP「Seeking His face...(主の御顔を慕い求めて)」へ/


Rejoice always,pray without ceasing,
in everything give thanks;
for this is the will of God in Christ Jesus for you.


もう一人の先生

何ヶ月か前から、聖歌隊のK先生が一番前の中央の席に座られるようになりました。以前はバンド側の席でしたが、アンプやドラムの音が耳に与える衝撃が強く、左耳に耳栓をされていました。音楽家には耳が弱ることは致命的です。先生がお年なので、(でも少女のように可愛い!)、教会の配慮で今の席になったわけです。

先生は、私が20年近く慣れ親しんだ席だったので気にされていましたが、遅れたら別の席に座るし指定席ではないので気にしないで下さいと申し上げました。一番前は集中出来るのと、近視でも普段眼鏡をかけないので、牧師先生の顔が見えるから良いのです。そういうわけで、習慣もあり一つ後ろの席に座るようになりました。

それはまた、私には緊張でもあり感謝なことでもあります。何故ならば、礼拝中の一般讃美でも、しっかり私の歌声を聴いておられるので、気を抜くことが出来ないからです。以前、上から下りてくる時音が下がり気味になり遅れると指摘されたことがありました。(^_^;;先日の独唱は「良かったわよ。声が出るようになったわね。」とほめられました♪(ハレルヤ!)

先生は、先代の亡くなった牧師先生の意向で、30年近く前に聖歌隊を結成し、昔も今も楽譜も読めない聖歌隊のご指導をされています。その私達が『戴冠ミサ曲』や『メサイヤ』を歌うのは、先生を通して現される神様の奇跡だと思っています。

声楽家は沢山いますが、私達が恵まれているのは、先生が、私の声楽の先生もご存知の超ベテランのオペラ歌手で、定年まで大学で声楽の教鞭を取っていらっしゃった一流の先生だと言うことです。しかも無料なのです。

私の教会が何故プロの演奏家が多いのかというと、K先生が救われた後、お知り合いの演奏家や教え子が次々と導かれ救われ、教会に定着したからです。若い演奏家が育っているのも、ピアノ教室やバイオリン教室が幼児からあり、一流の先生方のご指導を受けられるからです。管弦楽団はかなり水準は高いです。

気がついたら、私は聖歌隊の中で二番目の古株になっていました。私はK先生からはロジカルなドイツ式の指導を受けて来ましたが、私の声楽のI先生は対照的に感覚的な指導方法です。私は、両方の良いところ取りで自分の中で消化しています。教会にしても私個人にしても、神様の思いもよらないお導きと御計画にただ驚き御名をほめたたえるのみです。