長いようで短かった研修が終了しました。本当に貴重で素晴らしい体験でした。仕事のプレッシャーから完全に解放され、学生時代に戻ったような勉強オンリーの毎日で、私にとってはヒーリングタウンにある素敵なオフィスで、外資系にありがちな強い個性の集まりではなく、遠い昔日系の管理部にいた頃のようなストレスの無い居心地の良い毎日でした。
そこのオフィスでは「先生」が大勢いましたが、私の研修担当はその中でも選りすぐりの人達で、私は日替わりでプロフェッショナルな人達と向き合い授業を受けていました。OJTの実務研修というよりはマンツーマンの座学の授業でした。私は殆どゼロからのスタートですので、分厚いテキスト数冊を用いた授業はとても難しかったのですが、新しいことを学ぶ喜びで一杯でした。
派遣の採用担当がこれから先も延々と続くのかと、何も考えてくれない元上司や元HRヘッドに失望していました。私は中途採用でのキャリアをもっと積みたいとずっと考えていましたが、派遣社員が当初の４倍以上も増え、年間２００人以上を一人で採用しなければならない私には、専任でなければ仕事が廻らず、中途採用との兼任は誰が考えても殆ど無理なことでした。
昔のように、自分がやりたいやりがいのある仕事を求めて何度も転職をし、サラリーもどんどん上がっていった頃とは違います。若い頃ならばとっくの昔に転職していた所ですが、自分の年齢のこともあり、又人事での狭い分野でのキャリアでは「売り」にはならず、転職は殆ど無理なことです。いつどうなるか分からない外資にいる危機感も当然ありました。
まるで意地悪をされているかのように、私の中途採用のキャリアの道はどうしても開かれませんでした。採用担当しか頭になかった私ですが、神様は私のキャリアを広げる為に本当にドラスティックな方法を取られました。昨年までの私だったらとても受け入れがたいことでしたが、今年早天祈祷会に通うようになって、私自身が変えられて来たこともあり、採用担当を外されることには殆ど抵抗なく受け入れることが出来ました。これが神様の御心、御計画なのだと確信出来たからです。
私のキャリアはどうなってしまうのかという危機感があり、昨年秋頃から教会の恵みの御座でずっと祈って頂いていました。その祈りの答が１月末にあったわけです。別の心配事も絡んでいて、そのことはつい先日クリアになりました。今年に入って一気にトンネルの中に入れられたような気持で、早天で祈り続けていました。神様の御心を求める祈りは、自分自身が砕かれ続ける祈りでもありました。
主はその時と方法を持って私を導いて下さいました。長い信仰生活の中で、いつも神様は自分のちっぽけな頭では考えもつかないことをなさいます。（だから全能者なのですが・・。(^_^;;）良い意味で期待を裏切られる主です。（笑）
お世話になったオフィスを名残惜しみながらお別れして来ました。事務所は、所長さんの趣味でジャズがBGMで流れていました。それがだんだん慣れてしまい、時々自分のオフィスに戻るとPCの音しか聞こえない為物足りなさを感じてしまいました。クラシック好きの人達もいることを知っていた為、所長さんのお礼にクラシックのCDを贈りました。早速夕方から、ジャズからモーツァルトやバッハがBGMで流れ始めました。(^_^)
本当は所長さんに家で聴いて頂ければと思ったのですが、ひょっとしたらオフィスのBGMにする可能性も否定出来ないので、CDショップに行った時、『フィガロの結婚』のハイライトを手に取りましたが、まてよ・・と思って元に戻しました。戻して正解でした。これがBGMになったら、賑やか過ぎて仕事にならないかも知れないからです。（笑）
昨日は大きなトートバック持参でオフィスに行きました。テキストや資料だけでもかなりあったからです。帰りにはそればかりではなく、所長さんから何故か頂いた赤ワイン、又、２日目に私のお世話係となっていた人からプレゼントされたマグカップやら何やら、思い出と一緒に詰まった荷物の重みを感じながら帰宅しました。駅の改札を抜けた時、まるでヨーロッパ旅行から帰って来た時のように、リフレッシュ出来た喜びと心に残った思い出を噛み締めていました。
私の研修は知識としての勉強だったので、オフィスに戻って具体的にどのような業務をするのか、今の私には全く白紙の状態です。昨日お世話係の人とお食事をしていた時、「heidiさんは、或る意味チャレンジャーですよね？(^_^)」と言われました。「はい、そうかも知れません。私の人生はドラマチックですよ。（笑）逆境にこそ強いかも知れません。(^_^)」と言いました。逆境に強いのは、もちろん神様と一緒だからです。(^_^)
わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると主は言われる。天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。（イザヤ55:8-9）
