HP「Seeking His face...(主の御顔を慕い求めて)」へ/


Rejoice always,pray without ceasing,
in everything give thanks;
for this is the will of God in Christ Jesus for you.


歌への導き(2)

何もわからず聖歌隊に入った私ですが、それから5、6年位のことは、無我夢中だったのか、あまり記憶にありません。覚えていることは、当時聖歌隊二列目の立ち位置で、『メサイヤ』の『ハレルヤ』を楽譜で顔を隠すように歌っていたことでした。(笑)そんな情けない私が、その後自分でも思いもよらない方法で、どのように導かれて来たのかを書こうと思います。

楽譜が読めるようになりたいと思った私は、田舎に戻ったKIちゃん(私を教会に導いた人)に、ある日曜日の夕方、久しぶりに電話をして、楽譜を読めるようになるにはどうしたら良いか相談しました。彼女は、ピアノを習うのが一番手っ取り早いと言いました。でも、どうやって先生を探したらいいのでしょう。

神様は、その日のうちに、というか数時間後に、私に一級品の先生を与えて下さいました。当時住んでいたアパートの裏に大きなスーパーがあり、普段は全く利用していなかったのですが、KIちゃんとの電話の後、その日に限ってそのスーパーに買い物に行ったのです。スーパーの入口に掲示板があることに気がつきました。そして、「ピアノを教えます」というK音大卒の女性の広告が目に止まりました。

私は当時引っ込み思案で、S姉妹に直ぐに「ピアノ習う気ない?問い合わせてくれない?」と電話でお願いしました。タイミング良く、彼女もちょうどピアノを習いたいと思っていたところだったのも驚いたのですが、彼女はすぐにレッスンを始め、私は三ヶ月後に始めました。

I先生はW市に嫁いで来たばかりで、年齢も一つ下でした。私達は生徒一号と二号になったのです。先生はK音大のピアノ科で入学されましたが、途中で声楽科に専攻を変えられたメゾソプラノ声楽家でした。日伊コンコルソで3位になったこともある優秀な先生です。先生からピアノを習い始めた頃は、ただ楽譜が読めるようになればという程度でしたので、それからずっと先の神様の御計画は考えもしないことでした。

(続く)