下の動画は、Alexandrina Pendatchanskaが17歳の時に歌った『椿姫』の『そは彼の人か〜花から花へ』です。ついこの間知ったオペラ歌手ですが、１７歳でこの歌唱力には本当に驚きです。この動画はだいぶ前の動画のようで、下のオフィシャルサイトを観ると、今は40歳ちょっと位の年齢だと思われます。日本でも来年3月15日にサントリーホールで公演があるようです。是非生で聴いてみたいです。^^
今年の歌の発表会の２曲のうち、１曲は割とスムーズに新曲が決まりました。モーツァルトの明るめの曲です。そしてあと１曲はつい２ヶ月前に決まったばかりです。ヴェルティが好きで、私の声質にも合っていることから、６年振りにこの『そは彼の人か〜花から花へ』を歌おうと決めました。華がありとても素敵なアリアです。ただ、歌の最後の方に高い「ミ♭」が出て来ます。プロの声楽家でも、この部分を下げて歌う人が多いです。
昨日の朝私に起きた奇跡とお恵みを分かち合っていただけたらと思います。聖歌隊に入ってうん十年、プライベートで声楽を学び始めてから15年超えています。聖歌隊に入った頃は、楽譜もまともに読めず、ハレルヤコーラスの時などは楽譜で顔を隠して歌っていた程です。(^^;そんな私ですが、聖歌隊の仲間から「姉妹は讃美のタラントだから」と言われた時に初めて、自分のタラントはそれなのかも知れないと意識するようになりました。
そして、僅か１タラントの小さな賜物であったとしても、主の為にお役に立つことが出来るのならば、１タラントを土に埋めるような不忠実な僕だけにはなりたくないと思い、いつからか毎朝「讃美のタラントを増し加えて下さい。」と祈るようになっていました。そして、毎週日曜日の朝歌の先生のお宅に行く間に、先生を祝して下さって、先生を通して自分に必要な素晴らしいご指導をしていただけるようにと歩きながら祈っています。これらのお祈りは確実に聞いて頂き、ソプラノでだんだん高い声が出るようになり、又、相当なあがり症も完全になくなりました。そして今では、礼拝で300人の前で独唱をするようにもなりました。
１０数年前は、クリスマスに歌う『きよらに星住む今宵』のソロのパートの「シ♭」ですら一か八かの高い音でした。でも今は普通に「ド♯」までは出ます。これもひとえに教会の先生方やプライベートの先生のご指導のたまものだと思っています。指導者が一流の人達だというのは本当に大事なことですし、私は本当に恵まれていると思っています。今回、この『椿姫』を歌うからには、オリジナルの高い「ミ♭」で歌おうと先生と決めました。
９月まではチャレンジしようということになりました。というのは、実は私の限界は「レ」だからです。それも長く伸ばせない不安定な音しか出せません。つまり歌として成立せず、ただその音に届いたというだけです。それも一か八かです。(^^;そしてその半音上の「ミ♭」は到底逆立ちしても、ひっかかりもしない音域です。もっと腹筋が使えれば、もっと息をたくさん吐けば、口をもっと開ければ届くかも知れないとあらゆることをやってみました。
昨日の朝のレッスンもそうでした。届きもしませんでした。そして、発声する時に、横にあったサイドボードの家具の端を、うーんっと持ち上げてみてもダメでした。実際、ピアノの鍵盤の下を両手で持ち上げて発声する人がいます。（笑）より腹筋に力が入るからだと思います。そして、限界を突破する瞬間がついにやって来ました。先生が「Ah Ah〜 Si〜」を「Ah Ha〜」にしてみましょうと言ったので、そうしてみたら、驚いたことにポーンと突き抜けて、ハッキリと「ミ♭」が出たのです！
これには本当にビックリしました。まぐれで出たかも知れないので、そこだけ２、３回続けてやってみたところ、全く無理なく「ミ♭」が出るではありませんか！「Ah」を「Ha」に変えてみただけなのに。もうこれは奇跡だと、主の時（祈りの答えのタイミング）がその瞬間だったのだと本当に驚き喜び興奮しました。あまりにも嬉しかったので、聖歌隊の親しい人達に、お祈りが聞かれてついに「ミ♭」が出たと話しました。神様は必ず祈りに答えて下さることを、姉妹方と喜びを分かち合いました。
本当にこれは、自分の努力でも何でもなくて、ひとえに指導者と神様の御業だと思っています。諦めないこと、信じて祈り続けることの大切さを改めて体験した朝でした。本当に感謝です。１１月の発表会まで頑張ります。(^^
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