私は人事部のスタッフなので、或る意味スタッフでもあるし経営者側でもあるわけです。私は他の人達とは違って、人事以外の分野で別の職種も経験している為、典型的な人事の顔(←上手く説明出来ません(笑))ではなく、個性的で浮いているかも知れません。人事は、人員削減など時にはドライでないとやって行けないこともあるのですが、私は何年籍を置いても人事の顔にはなれないです。そう、私は人事にしてはウェットで熱すぎるからなのです。(笑)
でも、この性格は前職ではかなり生かされたと思います。年間200人以上の派遣社員を採用する為に、(売り手市場だったので)派遣元の若い営業マン達のお尻を叩き、ほめたり叱ったり飴と鞭を使い分けていました。(笑)今は、月の派遣社員の採用数はかなり減りました。一番ピークの時に私が担当だったのがうらめしい感じです。その為に手一杯で中途採用の担当にはなれなかったからです。まぁ、今となってはどうでも良いことですが・・。
私が採用した派遣社員の子達が直接雇用になったりするのは、人事スタッフとしては失格かも知れませんが、個人的には本当に嬉しいのです。先日ある派遣スタッフのフォローに来ていた、某社のエージェントと廊下でバッタリ会いました。スタッフと話している最中だったのですが、彼女の方から「heidiさん、お元気ですか?(^_^)」と声をかけてくれたので、私は調子に乗ってしばらく立ち話をしてしまいました。
そのスタッフも直接雇用になることが決まっていました。私は思わず「個人的には本当に嬉しいんですよ!」と、他の人事の人達が聞いたらビックリするかも知れないようなことを彼女に言いました。すると彼女も、「私もですよ、heidiさん。スタッフが幸せになることが私の幸せでもあります。」と言いました。彼女は私が今まで出会って来たエージェント達の中で、三本の指に入る優秀なエージェントで、女性では一番でした。
彼女は一番大勢のスタッフを抱えているのに、スタッフフォローも完ぺきでしたし本当に優秀なのです。本来ならば、派遣スタッフは派遣元に取って財産なので、直接雇用になってしまうと損失になるわけなのです。でも彼女は、スタッフの幸せが自分の幸せと言っていた。やっぱり優秀な人は言うことが違うなぁと感心してしまいました。彼女と働けて良かったですし、本当に学ぶことが多かったと思います。